浦島太郎は今日も浜辺で亀を探していた。どうしても乙姫に尋ねたいことがあったからだ。長く続く浜辺を彷徨いながら太郎は足腰が弱くなった自分の体を嘆いていた。日が少し傾きかけた頃、子供たちの歓声が聞こえた。そばまで行くと、小さな亀を子供たちが囲…

１２月３１日 大晦日の夕方、そろそろ部屋に明りがいるなあと思ってスイッチをＯＮＮにしても点かない。暗闇の中で他室の明りを頼りに天井灯の笠をはずす。予備の蛍光灯がなく、店まで買いに行く。蛍光灯を取り替えてもまだ点かない。点灯管かも、と思い、ま…