表意と表音

表意文字
表意文字は漢字である。表音文字として日本には仮名がある。会話は簡単であるが、書いたり読んだりは難しい、と前日書いた。ただし、仮名文は読み書きも平易なため小学生も可能である。その文を理解出来るかを問わなければ。短文ならば誤解も余り生じないだろうが長文や専門用語、同音異語などの場合誤解を避けられないだろう。しょうじょのはなはきれいだ。花なのか鼻なのか。避けるには(手に持っている)、(顔の)の言葉が必要になる。じょういがもたらすふこう。上位、情意、攘夷、譲位等。本当に漢字があってよかったと思う。
表音文字
英語はどちらかと言えば表音に分類される。同音異語にはスペルを変えて対応している。会話でどちらか分からない場合は筆記することで誤解を避けられる。当然スペルを辞書で比べられる。
韓国の鉄道で枕木の不良による事故があった。枕木に防水加工すべきところを吸水加工した為であった。常識的に考えても防水だと捉えるのだが、作業員は防水、放水の放水と解釈したのである。
この放水と防水は同音でスペルも同じ言葉である。どの言葉なのか前後文からも判断出来ず全く逆の作業をしてしまったのだ。
ハングルは発音記号のようなもので、本来朝鮮語をハングル記号で表している。朝鮮語の表記文字である。NHKのハングル語講座は日本語なら仮名講座なのだ。仮名文は小学生でも書けると言ったが、文盲率を下げる為に日本が導入したのがハングルである。表音の仮名文字がハングルと思ってよい。漢字を両班が使っていたので、ハングルと漢字混交文を学校で教えたのである。併合の間。
漢字使用を止めた今の韓国語にはハングルしかない。同音異語の悲劇が繰り返されても世界一の言葉だと韓国人は思っている。