イモトアヤコの登山と宇多田ヒカルのCM

高所恐怖症の自分には絶対無理と思われるアイガー登頂の番組を見てハラハラしていたところに山ガール宇多田ヒカル南アルプス水のCM。新曲「道」をバックに南アルプスの美しい自然が。
サントリーさんはどうしてここで初披露するのか、登山の質が違い過ぎる。結構きつかったと言っていた宇多田の苦労が高原の散歩のように思われてしまい、イモトアヤコの登山に霞んでしまった。でもCM内容は爽やかでお水が美味しそうだった。
登山家は山で死んでもよいと思うそうな。だが、イモトはタレント。これ以上過酷な登山は番組的には面白いかもしれないがさせないで欲しい。番組の為に死ぬ必要はない。

NHK「SONGS」
9月22日に放送されたNHKの「SONGS」
宇多田ヒカルが新曲「花束を君に」「ともだち」「道」を歌った。
糸井との対談で語った中での印象に残った発言。
生まれてから数年間記憶が無い、その記憶のない闇の期間を、子育てしていて、自分もこのようにしてもらったのかと気付いた、と語る。
母の愛を信じ切られなかった宇多田が、母の愛を感じた瞬間なのだろう。
子供ができなかったなら再帰しなかった、とも語る。
母の愛に応えられなかった宇多田の心の叫びを自分なりの解決法・・・曲作りと歌うことで昇華させたのか。
以前よりも増して迫力がある。聞いていて圧倒された。
19日のMステフェスの「桜流し」同様真っ直ぐ見据えて歌うことの自信が漲っていた。
生歌に時々不安が過る時もあったのに全く今回は微塵も感じなかった。
花束を君に」は朝ドラで聞いたときは普通の曲という印象だったが全部通して聞いて評価が変わった。かつて言葉に出さなければ気持ちは伝わらない、と言っていた宇多田が言葉だけでは伝わらない気持ちを花束、しかも涙色(感情)の花束だけを贈るのだと。言葉ではなく花束というのだ。これは価値観の大きな変化を意味する。
答えがある数学ではなく、答えが色々考えられる国語ということか。新アルバムの曲名がすべて日本語というのも何か関連するのか。
葬送曲と言われているこの曲だが、嬉しい悲しい溢れる思いの花束を愛しい人に贈る曲と解釈しても良いだろう。
アルバムを早く聴きたい。