UTADAと宇多田ヒカルのCD

UTADAのCD2枚持っている人はUTADAベストは買う必要ないとメッセで言っている。日本ユニバーサルはそれでも売るだろう。宇多田の選曲ではなく、リマスタリングもしてなく、勝手にレコ社がまとめたベストCD。本当にやっつけ仕事のような内容のCD。2枚持ってるファンならコレクター以外購入しないはず。ただ、UTADAのCDを持っていないのなら内容によっては購入範囲か。しかし、どうせ買うなら2枚の輸入盤を選択したほうがよい。価格が少し高くなるが、UTADAの良さが解るから。
シンコレ1は、UTADAベストと同じような感じを受ける。多分出したくなかったのだろう。「思春期」の文字だけが宇多田を物語っているから。それでも、東芝EMIを離れ、アメリカデビューするためには、仕方ないと、新曲の「COLORS」1曲を足して2004年発売された(リマスタリングはしてある)。
東芝EMIと日本ユニバーサルの決定的な違いは、シンコレかベストかの差である。シンコレは、詞曲作者の宇多田の選曲を必要としない。だが、ベストは作者の選曲だと(特にUTADAの場合には)誰もが推察する。レコ社によって、選曲されることはあってもUTADAが少なからず関与していると考える。宇多田が拘ったのは、ベストならベストらしくしたいということだ。そして、どうせだすならリマスタリングしてほしいと。便乗的なベストに宇多田が待ったをかけたいと思う気持ちもわかる。(UTADAのシンコレ用のシングル数がないのを承知で)
購入者の立場から言うと、FLESHのライブDVDをつけたら今のままのベストでも絶対買うが、DVDだけのほうがもっと良い。

さて、シンコレ2について。誠意あるCDと宇多田が何度もいっているが、ベストと比べたらという意味だろう。今年一杯で活動休止(人間活動開始)する宇多田にとって、EMIに対して2度目の我儘になる。メッセで感謝の意を述べているが本意だろう。だから、5曲の新曲を付加するシンコレ2の発売に全力を費やしている。購入者の立場から言うと、5曲の新曲だけが欲しい。できれば、オリジナルアルバムがよかった。2月頃までUTADAとしてライブしていたのにそれは無理を承知で言ってみたい。

さてさて、この騒ぎはどう終着するのだろう。多分何事もなく2つのアルバムが出されることとなるか?営業妨害として訴えられるか?
それにしても宇多田さん、自分の作った楽曲への真摯に取り組む姿勢は、いいと思うよ。