オホーツクの四季写真コンテスト

*オホーツクの四季写真コンテスト
北海道立オホーツク流氷科学センター主催の25周年記念第25回「オホーツクの四季」写真コンテストの最優秀作品がとんでもないものだった。受賞作品発表後批判が相次ぎ、結局受賞作者が辞退し、今回の最優秀作品はなしということになった。
その作品とは、死んだクジラの上でガッツポーズをしたもの。作品名「征服」。
この作品を選んだ女性カメラマンは、「クジラは生きていると思った」と。生きていようが死んでいようが、そもそもこのセンターのホームページを見たら、自然と生き物との調和、成り立ちみたいなことを学ぶ所でこのようなものを選ぶこと自体信じられない。クジラの上のガッツポーズは動物への愛情が全く感じられないバカッター写真そのもの。
センター長がお詫びの文を載せているが、選者のカメラマンはどうして非難されたのかも理解していないだろう。
クジラが浜に流れ着くことが珍しかったから、ということで選んだとしても「征服」はないだろう。死を弔う姿の写真ならまだしも。
イルカを無理やり弄び殺した人も非難されたが、それと全く同じである。しかも日本人はクジラの死体を平気で弄ぶと思われる危険性がある。日本人全てがそうであるかのように思われることを非常に危惧する。北海道の地方のセンターの写真展だからといって無視できない。
カメラマンは自分のしたことをもっと恥じるべきであるし、これを受賞作品と公表したセンターも同罪である。クジラの上に乗った馬鹿者は受賞辞退だけでは許されない。
こんな写真を最優秀にする選者の作品を見てみたい。どれだけ非人間的なのか確認したい。
こんなバカげたことが何故起きてしまうのだろう。生き物をおもちゃのように扱う人が多くなり、それをいけないことと思わなくなってしまったのか。猫や犬をアクセサリーのように思う人も多い。余りにも嘆かわしい。そして腹立たしい。