ZEROのED「真夏の通り雨」

先日ピアノ弾き語りで「真夏の通り雨」を宇多田ヒカルが歌った。それを何度も見てしまう。
SONGSで歌った三曲も素晴らしいパフォーマンスだったが、ピアノだけのパフォーマンスも良かった。もっと話題になるかと思ったが、SONGSのことを語る人はいるのにZEROのことを語る人が少ないのはどうしてなのか不思議に思う。この曲のリフレイン「ずっと止まない雨に ずっと癒えない渇き」までも歌って終えた時の顔が印象的だった。「桜流し」を除いてこのアルバムの最初に作った曲だという。
今回のアルバムは母への鎮魂歌のように言われているが、心情的にはそうかもしれないが、普遍化させている時点で、個々の思いで聞くべきだろう。余り母親がどうとか言っているのは曲を私的に捉えすぎていて面白くないだろう。追体験するにしても曲としてみるべきだろう。宇多田がどのようにしてこの曲を作ったにしろ聞く者の感性で良いと思う。きっかけがどうであれ宇多田は私的な言葉を一切曲に用いていない。